今年のリレーメッセージの順番が来た。
書く内容をいつも悩んで捻りだすのだが、今年もコロナの事を書くなんて昨年の今頃は思いもしなかった。
世の中はコロナ感染の第5波に入り、患者数は富山県で100人を超える日も出ている。
全国では2万人を超える日もあり、緊急事態宣言が出され、富山県もまん延防止等重点措置が出されている。
ほとんどの看護学科の学生がワクチン接種を済ませているので、学校での感染リスクが低いことはせめてもの救いである。
看護学生は病院実習がある関係で、病院でワクチン接種が出来ることとなり、そのため看護学科教員も接種をすることになった。
高齢者接種が行われていた時期でもあったため、接種の希望を聞かれた際には、
「村井先生は高齢者枠でお願いします」と言われた。
微妙な気持ちを抱えたまま高齢者枠で2回の接種を済ませた。
ワクチン接種の2回目は副反応の酷い人がいることもあり、2回とも金曜日に接種することにした。
週末毎にゴルフをする私は2回目接種の週は副反応のことを考え、翌日の土曜日を避け日曜日に予約した。
身体の様子を見て日曜日でも最悪キャンセルすればと思っていたが、日曜日の天気予報は雨。
土曜日の朝起きて天気は晴れ、肩に少し痛みはあったが、日曜日の予約をキャンセルし土曜日に30度を超える炎天下でゴルフをした。
さすがに自分でもちょっと無謀で元気なやつだとは思ったが、いつもは歩いてラウンドするのを、その日はできるだけカートに乗るようにした。
そのことを後で看護師をしている卒業生にメールで伝えると「看護師としてお勧めはできません(笑)」と返信があった。
その卒業生は2回目接種の際に39.6度の発熱があったそうだ。家内には「高齢者は副反応弱いみたいよ」と言われてしまった。
炎天下のゴルフにはあまり突っ込みが入らなかったのは幸いか、長年の付き合いで言うことを聞かない人と分かっているようである。
ゴルフ以外に旅行が趣味で週末毎に外出していたが、最近はコロナで生活が一変してしまった。
以前のように安心して旅行や会食が出来る日が早く来るようにと祈っている。
海外旅行を楽しみにしている家内はもっと悲惨で、毎年行っていた海外旅行もコロナでこの2年間どこも行けていない状況である。
「年齢のことを考えるといつまでいけるかわからないのでコロナでいけないのは非常に残念」と言っており、ゴルフができる私から見ると気の毒でならない。
せめてもの救いはライン電話での孫との会話ぐらいか。
最近、卒業生からコロナ病棟の勤務になったことを知らせるメールが届いた。コロナの最前線で働く医療従事者には感謝しかない。そんな最前線に出すために看護師を養成しているのではないが、看護師がいつの時代も必要とされる。
コロナ禍でも看護師を希望して入って来た今年の新入生は70名。非常に有難く、頼もしい存在ではあるが、願わくはもう少し解剖生理学を勉強してくれたらと思う今日この頃である。
村井嘉寛