社会福祉学科1年生の「生活支援技術Ⅱ」の授業において、腰痛予防対策の授業が行われ、社会福祉法人喜寿会特別養護老人ホーム七美ことぶき苑の腰痛予防プロジェクトのメンバーの方々を講師にお迎えし、授業を行いました。
介護の仕事では、前傾姿勢や中腰の姿勢など、腰に負担がかかる姿勢になることが多く、腰痛になりやすいため、日常の業務の中で気を付ける必要があります。
今回の授業では、身体的な負担を減らす福祉用具の体験や、腰に負担をかけない介助の仕方について学びました。
移乗介助で使用する福祉用具体験では、ベッドサイドに座った状態から、用具に体重を預け、腰を徐々に浮かせるものや、寝ている状態からでも、吊り下げて移乗できるリフトなど、様々な用具を体験しました。
また、ベッド上での身体の移動や体位変換に使用するシートの使用方法や、ベッドからの起き上がりの介助のコツなども学びました。
体位変換では、なるべく腰を曲げないように、ひねらないようにし、重心移動を心掛け、手は添えるだけということを意識すると、楽に負担なく介助することができるなど、力の入れ方や、効果的な使い方について学び、実践しました。
リフトを体験した学生からは、「恐かったが力を使わずに使用でき、難しさもあまりなかった」といった感想がありました。
人が安全に持ち上げられる重さは約20~25㎏と言われており、介護を受ける方の体が大きければ大きいほど、介護スタッフへの腰への負担は相当なものになります。福祉用具の使用や、力の使い方で、負担が軽減され、無理せず介助をすることができます。今回の授業での学びを、今後の実践で活かしていってほしいです。