『格差と分断の社会地図16歳からの〈日本のリアル〉』石井光太/著 日本実業出版社
ノンフィクション作家の取材をもとに、未来を担う若者に語りかけるように書かれている本です。最初に、少年院の子ども達、外国にルーツのある子ども、夜の街で働く若者の実態が紹介されています。
そして様々な環境で育つ子どもと、有名私立校に通う子どもの「当たり前」と思うことが違う背景が書かれ、「同じようなタイプで集まり、そのまま大人になって1つの階層を形成していく」と説明されています。
格差という言葉は、最近聞かれるようになりましたが、日々の生活で感じることは少ないかもしれません。今私たちが生きている社会の構造を、改めて知る機会になるのではと思います。一歩踏み出す機会になるかもしれません。 (図書館ユーザー1)