『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』 福野博昭/著 木楽舎
高卒で奈良県職員を42年間勤めたスーパー公務員福野博昭さんの回顧録。
バリバリの関西弁の口語体で書かれており、勢いがあるのでさくさく読めます。
著者の仕事はとにかくパワフル!ブルドーザーで一気に道なき道を作っているよう。
奈良公園のゴミ問題を解決するために勝手にゴミ箱を撤去、当時、公衆トイレは和式が標準の時代に洋式に変更、東大寺の大仏前の景観をよくするために奈良公園の電柱地中化等、気が付いたことは即実行。まあ、よくも次から次へと思いつくもんだなと感心することしきりです。
管理職についてもデスクワークよりも、とにかく現場に出向いて自分で情報を仕入れる。
いろんな部署を渡り歩いていますが、どこにいても仕事が面白くて仕方ない。タイトル通り、立ち止まることのない著者の仕事に対する姿勢には、ただただ感服するばかりです。
帯文に「早めのドラマ化を希望します(笑)」とありましたが、本当にそう思える1冊でした。(司書2)