『認知症世界の歩き方』筧裕介(かけいゆうすけ) ライツ社 2021年9月発刊
この本は認知症になった人の立場から書かれた本である。著者が実際に100名の認知症になったご本人からインタビューを行い「語り」を蓄積することから始めている。それをもとに、認知症のある方が経験する出来事を「旅のスケッチ」と「旅行記」の形式で、誰がみてもわかりやすくなっている。「ご本人の頭の中を覗いているような感覚」で、認知症のことを楽しみながら学べる一冊です。
認知症のある方ご本人からは、自分の口では、あまりうまく説明できない。相手にもすぐに理解されない。でも、この本を読むことによって認知症の世界をわかってくれる人が多くて良かった。その家族からも、ご本人からみえている認知症の世界を理解し、寄り添い、ご本人と心地よく過ごすためにヒントを教えてもらったということである。
介護に携わる方々には認知症の世界を学ぶヒントとなる1冊です。ぜひ、図書館で確認下さい。