2月10日(土)、射水市大島絵本館にて、幼児教育学科2年生が「卒業記念発表会 創作ミュージカル」を披露しました。
幼児教育学科では、ふくたんの2年間の学びの集大成として、創作ミュージカルに取り組みます。
毎年2年生が子どもたちに親しまれている童話を題材とし、台本・音楽・衣装・舞台・演出など学生たちが手作りし、全ての過程を自分たちの手で進めます。これらの経験を通し、保育・幼児教育の現場で求められる表現力・企画力・協調性などを実践的に伸ばしていく機会となっています。
今回披露したのは「オズの魔法使い」。
昨年度までは新型コロナウイルスの影響もあり、関係者のみでの開催としておりましたが、今年度は一般の方の参加が可能となり、たくさんの小さいお子さんを連れたご家族の皆様が来場してくださり、学生たちも気合いが入っていました。
2年生はこの日のため、小道具や大道具、衣装、台本や効果音、作曲など様々な準備を何ヶ月も前から進めてきました。
今まで授業で習ったことや実習での体験を活かし、どのような構成にすれば子どもたちに分かりやすく伝わるのか、観ている人に楽しんでもらえるのか、時には仲間との意見の食い違いもありながら、それでも自分たちの学んできた集大成として成功したい、みんなで達成感を味わいたい、そんな想いから一生懸命に取り組んできました。
公演前の学生に「緊張してる?」と聞いてみると、「全然!楽しいです!」との返答が。
ついこの間までは人前に出て自己紹介するだけで緊張していたのに・・・。
初めて子どもたちの前に出た時は緊張で頭が真っ白になったと言っていたのに・・・。
そんな姿は今の2年生には微塵もありませんでした。
たくましくなりましたね。
そしていよいよ本番。学生たちの言葉通り、自信に満ち溢れた演技、歌、そしてバックのサポートがあり、何より学生たち自身がミュージカルを楽しんでいました。
子どもたちに楽しんでもらうためには、保育士、幼稚園教諭である自らが楽しんでいなければ、子どもたちとうまく心を通わせることができません。
そんなことは当たり前だと言わんばかりの見事なミュージカル公演でした。
本当にお疲れ様でした。
「オズの魔法使い」は主人公が故郷へ帰るための旅路で仲間と出会い、様々な困難を共に乗り越えていくという物語です。それぞれの登場人物が「故郷へ帰りたい」「脳みそ」「心臓(心)」「勇気」が欲しいとの願いを魔女に叶えてもらうため冒険に出ますが、登場人物は自分で気付かないうちにその力を発揮して困難を乗り越えていきます。
つまり、誰かに与えてもらうものではなく、誰もがその気になれば自分の中にその力を持っている、その力を発揮させるのは他の誰でもない、自分である、と考えさせられるような物語です。
幼児教育学科の皆さんも、もちろんふくたんの皆さんも誰もがそれぞれ力を持っています。
その力を発揮できるようサポート、背中を押すのが我々教職員です。私たちはあくまでサポート役、今回のような見事なミュージカルを成し遂げることができたのは、紛れもなく皆さんの力です。
もうすぐ卒業となりますが、ふくたんで学んだことを胸に、社会人になっても頑張ってください!
そしていつでも「故郷」である「ふくたん」に帰ってきてください!
これからも応援しています!!