看護学科 炭谷靖子
2022年1月12日(水)に看護学科2年生が看護研究Ⅱのまとめとして研究発表会を行いました。本学の看護研究の授業は看護研究Ⅰ、看護研究Ⅱ、看護研究Ⅲで構成されています。
看護研究Ⅰでは、研究とは何か、どんな研究方法があるのか、文献はどのようにして見つけるのかなど研究の基礎を学びます。
看護研究Ⅱでは、興味のある領域に分かれ、ゼミ形式で文献に触れる機会を持ちます。文献に書かれていることを鵜呑みにせず、正しく結論が導き出されているかを検討する目を培います。そして自分たちもグループでテーマを定めて研究計画を作成してみます。短大という大学ではあっても、3年間という短い教育期間の中では実際に実施することは困難ですがそれぞれに楽しいテーマを設定してくれます。今回、学生たちがどんなテーマに興味を持ったのか人気投票をしてみました。自分たちのグループ以外のテーマで最も興味を持ったものに1票を投じてもらいました。結果は以下のとおりです。
1位:「富山県の大学生の結婚・出産に対する考え方の実態~教育背景による比較~」
2位:「訪問看護師が統合失調症患者の支援を行う中で困難を乗り越えた体験」
3位:「小学5,6年生のネット依存スコアと生活満足度の関連」
いずれも確かに興味深いテーマだと感心しました。
また、研究発表会はプログラムの作成、教員との調整、司会、進行、座長などすべてを学生が企画、運営、実施しました。教員たちは皆、大丈夫だろうかとハラハラ、ドキドキしていましたが、学生たちはしっかりと役割を果たしていました。教員も学生の成長を感じることができた発表会となりました。
今後、4月から始まる看護研究Ⅲでは、2月、3月の実習体験をもとにグループで事例研究を行います。自分たちの実習での体験の意味や意義について体験を振り返りながらそれぞれの言葉で理論と照らしながらまとめ、発表します。残念ながら今回の実習は、新型コロナウイルス感染拡大の第6波に遭遇したため実際に現場へ出ることがほとんどできませんでした。模擬の体験のまとめとなりますが、それぞれの教員が様々に工夫して取り組むことになります。また、さらに成長した学生の姿に出会えることを楽しみにしていたいと思います。