幼児教育学科の1年生が履修する「幼児と造形表現」という授業では、造形表現の基礎知識や基礎技能、幼児の表現や発達にあった造形表現活動について学んでいます。
今回は、モダンテクニックという偶然にできる形や色を利用した表現技法を使っての演習でした。
モダンテクニックには、いくつかの種類があり、発想が苦手!抽象表現にトライしてみたいという方は、この技法を使うと、簡単に作品を完成させることができます。保育の現場でも使われることが多いです!
そして、今回はモダンテクニックの中の、ひっかき(スクラッチ)という技法に挑戦しました。
ひっかき(スクラッチ)は、オイルパステルであらかじめ下塗りした色の上に違う色を塗り重ね、その後、上の色を引っかいて削り取り、下の層の色を出します。
幼い頃に、やったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね!
授業ではまず、
①4本の線をひきます。(明るい色がオススメだそうです。)
②線で囲まれた部分を色を変えて塗っていきます。
③上から黒色で塗りつぶします。
④竹串やフォークなど、細いもので、削ります。
黒く重ね塗りをしてから、削ることで、きれいな線が浮かび上がります。
子どもたちと制作する時には、何に気を付けるか、子どもたちにとっての制作物の適切なサイズはどのような大きさかなど、実際の保育の現場をイメージして取り組みました。
濃く塗る部分が多く、色を塗るのが大変だったようで、「子どもと制作する時は、半分か1/4ぐらいのサイズがいいと思う」と、学生からの意見がありました。
作品制作の魅力を感じ、様々な技法を身につけ、子どもと制作する際の注意点や、工夫点を学び、保育の現場でぜひ活かしてほしいです。