今、何かと話題のAIチャットボット「ChatGPT」。より人間に近い形でレポートを作成したり、アドバイスをしたりと多機能ですが、質問に対する回答は常に完璧でしょうか?そんなAIに介護福祉士コースの学生が勝負を挑みました。
社会福祉学科では2年次に、社会福祉士コース、精神保健福祉士コース、介護福祉士コースを選択します。それぞれの資格取得に必要な専門的な実習が夏から始まります。そんな実習の準備科目でもある介護福祉士コースの「介護総合演習Ⅱ」では、実習で学生の皆さんが経験する介護過程(個別援助計画の実施プロセス)についての理解を深めるため、ChatGPTの回答に、1年間学んできた知識や価値観を持って勝負に挑みました。
担当教員である毛利先生があらかじめChatGPTに質問をし、回答してきた文章に対して、学生の皆さんがメスを入れます。
「ICFの視点にはココが足りない」、「尊厳を守った表現になっていない」、「この部分はとても分かりやすいし適切」・・・などなどグループで意見をまとめ発表しました。
介護は画一的なものではなく、一人ひとりオリジナルなものでなければなりません。人としての尊厳を守りながら、その人が求めるニーズを慎重に考え実施するものです。AIなんかにまだまだ介護は語らせない!今後の学生の皆さんの介護観をさらに深めていくきっかけ作りになったようでした。