日程:令和5年4月20日(木)
会場:実習室Ⅱ
看護学科3年生による「看護研究Ⅲポスター発表会」が行われました。
看護師に求められるもののひとつに「研究する力」があげられます。急速な医学の発展に対応しながら、患者さんの立場を尊重し、安全で満足の高い医療を提供するためには、“自分の頭で考え、実践し、情報発信できる”人が重要視されます。
富山福祉短期大学では、1年次に「基礎を身につけ」、2年次に「研究方法を知り」、3年次には、実際に実習で受け持った事例を研究としてまとめることで、観察の大切さを学び、自己の看護観を高め、「発信力」を身につけます。
「看護研究Ⅲポスター発表会」では、65名の学生が4グループに分かれ、高齢・小児・母性・成人の分野で実際に実習の場で見つけた事例について<はじめに><目的><事例紹介><結果><考察>とポスターにまとめ発表をおこないました。
昨年度まではグループ発表の形式でしたが、今年度は初の試みとして、学生全員一人ひとりがポスターセッションで事例研究を発表する形式でおこないました。
研究に取り組んでの学生の感想
・データ整理や自分の研究にあった論文探しに時間がかかり大変だった。
・自分のまとめ方があっているのか、言い回しがあっているのか不安なことが多く、担当教員にたくさん相談した。
・どのように支援をしたら患者さん、家族の不安を和らげることができるか。コミュニケーションをとる中で不安を傾聴できた経験を今後の実習で活かしたい。
最後に教員から、短い期間での研究発表で大変だったと思うが、研究をしながら細かなことまで振り返ることで新たな気づきもあったと思います。今後の実習で患者さんにどのように接すれば良いかを常に考え、積極的に関わることが今回のようにまとめると理論に基づく意味のある看護であることがわかると思います。今回の頑張りが必ず実践で活きます。これから長く付き合っていくことになる看護研究、特に興味のあることについて自分のこれからのテーマにしていくといいと思います。みなさんが就職して2年目には事例発表があります。今回の発表を大切に残しておいてください。と講評がありました。
学生たちは発表を通して、自身の研究を改めて振返り、他の発表者の研究を聞くことで学ぶことが多い一日となりました。