2023年11月10日(金)2号館2-201号室で「アメリカにおけるナースプラクティショナーの役割」の特別講演が行われました。
講師は現在もアメリカで、現役のナースプラクティショナーとしてお仕事をされているFUSAE ・M WICKSさん。長谷川学長の同僚だった方です。
ナースプラクティショナーは1960年代に始まりました。大学院やナースプラクティショナーの認定など高度な教育を受けた者が現在アメリカ全土で35.5万人が活躍しており、患者の病歴をとって診察、診断、治療などが行えます。また、検査の指示をしたり処方箋を書いたり、患者教育、必要時には専門医に送ることなどの活動を行っています。医師に受診するよりも安価で受診することができるメリットがあります。
ナースプラクティショナーは免許の書き換えが求められます。州によって書き換えの期間は異なり3年ごとであったり、5年ごとであったりします。また、それまでに必要な単位を受講し、常に学ぶことが求められています。日本は一度国家試験に受かればずっと看護師の免許を持っていることができますが、アメリカは免許の書き換えが必要であり、日本と大きく異なる部分です。
こうしたスペシャリストに対する報酬も補償されています。ナースプラクティショナーの年収は1650~2100万円(1ドル150円計算)程度です。一方、アメリカは訴訟が多い国なので、小さな不都合にも注意していかなければならないことも話されました。
今回、海外の状況を聞く機会に恵まれ、学生には沢山の驚きがあったようです。富山県だけでなく海外にも広く視野を広げ、学び、チャレンジしてもらいたいと思います。