11月9日に真生会富山病院で行われた大規模災害訓練に、看護学科1年生23名と看護学専攻科5名が参加しました。
この訓練は、突然の災害が発生した場合に、病院職員・患者の安全確保と医療の継続の判断をすること、傷病者の受け入れに速やかに最優先治療群~軽症群をトリアージして、適切な治療エリアに運搬し適切な治療を受けられることを目的とされていました。呉羽断層地帯において、震度7の地震が発生し、射水市内、多方面より傷病者の受け入れ要請がある設定でした。
地震発生から10分後には、病院の正面にトリアージポストが設置され、傷病者の受け入れが開始されました。
1年生は、四肢や顔面に創傷(ムラージュ)を施し、症状に合わせたシナリオに沿って、傷病者を演じました。外国人になりきって言葉が通じない傷病者や、頭部打撲、左肘脱臼、両下腿脛骨・腓骨骨折、急性硬膜下血腫、左上肢Ⅲ度熱傷・気道熱傷の傷病者などでした。病院までは歩いて来ましたが、医療スタッフに誘導され、トリアージを受けて車いすやベッドでの移送により、適切な処置を受ける体験をしました。また、起震車にのって震度7の体験を行うことも出来ました。
この貴重な体験を通して、緊急時の対応やこれからめざす看護師としてのあり方も学ぶことができました。
~学生の感想と学び~
・傷病者への対応は早さ、的確さを求められるが、落ち着くことができる環境を作ることも大切であることを学んだ。
・看護師の対応の素早さと声かけの仕方が印象に残った。患者や怪我人に声をどうかけるかによって患者の精神面が関わってくることに感じた。
・患者さんとの関係性だけではなく医療従事者間での関係を築くことで、患者さんにとって不安な時や、パニックになっている時でも安心することの出来る医療が提供できるのだと身をもって実感した。
・実践できるか否か今は別として、いずれ自分が医療従事者側になるときは、冷静かつ確実な判断が求められ、且つそのプレッシャーに耐えなければならないと学んだ。
・実際に災害が起きたら焦ってしまうし、起こったことを想定して訓練するよう心構えしておくことが大切だと思った。