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【授業紹介】国際観光学科 集中講義「観光政策論(富山・国内)」

国際観光学科は、今年の4月にスタートした新学科です。

インバウンド・ビジネスに特化して地域創生に資することのできる学生を育てています。ふくたん国際観光学科の特徴は、①高い英語力を培う授業 ②半年間にわたるオーストラリアでのインターンシップ実習 などがありますが 

「一度は受けてみたい授業」も大きな特徴のひとつです。

今回はそのうちの一つ、「観光政策論」をご紹介します。

「観光政策論(富山・国内)」は、内閣府が選定した「観光カリスマ百選」の一人、山田桂一郎客員教授にご担当いただいている科目(必修)です。地方圏における少子化、および高齢化にともなう人口減少、産業従事者の高齢化、後継者不足、組織の老朽化など、地域がかかえる課題を抽出し、観光を手段とする政策を導入することによってどうなるかを、富山市八尾町でフィールドワークを実施することで、学生自身に検証してもらうことに主眼が置かれています。

 フィールドワークに先だって、山田桂一郎先生の座学で導入部分の講義があり、各事例について、富山県庁観光振興室長の宮崎一郎室長、株式会社インアウトバウンド仙台・松島の西谷雷佐代表、観光庁観光地域振興課広域連携推進室の檜垣敏室長に講義いただきました。

 富山市八尾町では、とやま観光創造未来塾グローバルコース1期生の原井紗友里代表に、どんなビジョンでどんなミッションをもって八尾町で起業し、どんな事業を展開しているのかについて講義をいただきました。その後、昼食をはさんで、フィールドワークを実施しました。フィールドワークで与えられた課題は、次の5点でした。

  • 八尾の課題は何か?
  • 現在、どんなことが取り組まれているのか?
  • その進捗や結果はどうか?
  • 改善点とその手段についてはどうか?
  • 新しいアイデアはあるか?

15名の学生を各5名ずつの3つのグループに分けてフィールドワークを実施してもらい、再集合後、発表してもらいました。

 結果として、3つのグループがそれぞれの視点で、課題を抽出・検証し、新たなアイデアを出すことができるようになりました。発表後、山田桂一郎先生、原井代表、米田、そしてオブザーバーとして参加したとやま観光未来創造塾グローバルコース6期生の山田法子さん、八尾町出身の新潟大学2年生の井上くんから講評があり、よかった点、アイデアのブラッシュアップの方法、より緻密な分析をするための見方、実践の重要性などさまざまな意見をいただくことができました。

 4日間にわたる集中講義15コマを通じて、学生一人一人が県内の身近な地域を見る目を養えたこと、課題の抽出からアイデアを発想するところまで自分たちで論理的に説明することができるようになりました。これは座学のみでは習得が難しい成果でした。また山田桂一郎先生をはじめとする異なる背景や経験をもつメンバーからの指導が奏功したものであると感じました。

 

国際観光学科 米田 晶