学科・学年:社会福祉学科1年
授 業:児童・家庭福祉
テーマ:「家族とは何かを考えるー様々な家族の形(特別養子縁組・里親)」
担 当:松尾 祐子准教授
社会福祉学科1年生の「児童・家庭福祉」の授業に、フリーライターの若林さん(元新聞記者)に、ゲストスピーカーとして講義して頂きました。
現在、若林さんは全国里親会の広報委員として、全国の里親や里子、養子縁組家族を取材されています。その経験も踏まえて、最初に社会で子育てをする制度(特別養子の縁組・里親制度)の成り立ちや現状、家庭養育優先の流れについてお話して頂きました。
新聞記者の時には、2000年の国体のスキー選手として活躍された幼児教育学科の小川先生を取材されたそうです。
富山市出身のノーベル賞を受賞した田中耕一さん、俳優の西田敏行さんは養子家庭で育っておられるそうです。その経験が、研究者や俳優の仕事に活かされているという興味深いお話もありました。若林さんは実際にお二人に取材されたことがあるそうです。
講義の途中、血縁関係のない親子関係について考える時間もありました。
若林さんは、「家族の形は多様で、血縁関係のない家族も少なくない。家族関係に限らず、人は皆、ある意味マイノリティ性をもっている。福祉職として日常的に困りごとを抱えたマイノリティに接する時は、マイノリティの声を代弁できるような専門職になって欲しい」と話されました。
学生の感想
・誰かの物語を発信、傾聴することの意味をしっかり考えて、同じ思いをしている人に届けていきたいです。
・身近な人や友達から相談された時に「大切なことを話してくれてありがとう」と言える人になりたいと思いました。
・将来、人を支援する専門職になるために、人から信頼してもらえる人材になりたいと思いました。
・養子は身近な話として聞いていました。将来、児童養護施設で働いたり、親を頼れない子どもを助けてあげたいと思いました。
先日の富山県社会福祉士会の講演のテーマは「家族ソーシャルワーク」でした。
今回の若林さんの講義は、福祉専門職を目指す学生にとって、「家族とは何か」について考える良い機会になったのではないかと思います。