この科目はソーシャルワーク実践の中でとくに注目されている取り組みや関連技術にスポットを当て、実践者による講義を聴くことで学習理解を深める
という目的で開講されており、外部の方も聴講等が可能な科目です
今回は、介護職員が工夫を凝らしたレクリェーションを競う全国大会の第1回全国レク1グランプリに初代王者として選ばれた卒業生砂田大輔さん(特養清楽園相談員)を講師にお迎えいたしました。
まずは短大時代の思い出や大学での様子を交えた自己紹介から始まりました。
そしてレクリェーションの学問的な意味の解説や、日々の実践が利用者の生きがいを見いだすことにつながっている話など、学生は興味深く聴いていました。
その後、演習としてニックネームを決めて全員の記憶力を確認する自己紹介を行ったり、とくに今回は新型コロナウイルス防止の観点から非接触型で考案された「金魚すくいの紙網を使ったボール運び」などを行いました。
最初は表情や動きが固かった学生も、活動しながら学んでいくうちに全員が笑顔で夢中になり、中には笑いすぎてお腹が痛いという学生もいました。
最後は授業のまとめとして施設でのコロナ対策を講じた支援について動画を使って紹介をいただきました。外出できない利用者のために職員が洋服を買いに行く取り組みで、LINEのビデオ通話機能を使って職員がお店に行き、利用者は施設にいながら選んで購入するというやり方でした。
福祉には自立支援という考え方あり、買い物支援なども積極的に行います。しかし、今回のコロナ禍によって多くの施設が自粛を余儀なくされている現状があります。
動画では「こっちのが見せて」、「それサイズ何?」などいきいきと洋服を選ぶ姿がありました。
〇〇だからといって「何もしないことと、何もできないこと」は違う!
こんなことを学生達は学んだように思います。砂田さんの姿は福祉の実践者そのものでした。よいムードを保ちながら学生に伝授していく姿勢は、授業を受けた人全員に大きなインパクトがあったのではないでしょうか。
学んだことを将来に活かしてもらいたいですね。
社会福祉専攻 鷹西 恒