11月12日(木)1・2限目、特別養護老人ホーム七美ことぶき苑の腰痛予防プロジェクトのメンバーの皆さんが、介護福祉専攻1年生の授業『生活支援技術Ⅱ-②黒田先生』に特別講師として来学されました。腰に負担をかけない移動アシスト機械や移乗用リフト、スライディングボード、スライディングシートの活用についてご指導いただきました。
七美ことぶき苑は、科学的な介助と福祉用具の活用により、介護職員の腰痛予防や利用者の方への安心・安楽なサービスの提供に積極的に取り組んでいる施設です。そして本学の実習先施設でもあり多くの卒業生が働いています。
理学療法士で機能訓練指導員の平井さんより腰痛を伴う介助場面や姿勢、そして腰痛予防の取り組み成果について説明を受けたあと、福祉用具活用の演習を行いました。
リフトの活用では、車いすのシ―ティングの際、深く座れるよう車いすを傾けながら降ろす技術を。スライディングシートでは介護者が利用者に体を密着させ、摩擦の除去をシートで行い小さい力でベッド上の移動をするコツを。スライディングボードの演習では介護者の姿勢を安定させたうえで利用者の方をスライドする等の留意点をしっかり学びました。
1年生はこの後の授業で、排せつ介助や食事介助などを学びます。介護される側もする側も安心できるような援助を学んでほしいと思います。そして今回の特別演習で学んだ援助を活かし、近い将来、腰痛などの健康に留意しながら、介護福祉の仕事を続けていってほしいものです。利用者とのかかわりから、喜びややりがいを感じることのできるこの仕事だからこそ、一生涯の仕事として。
介護福祉専攻 准教授 毛利 亘