富山福祉短期大学

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    ~ユニバーサルツーリズムに必要な介護技術とは(演習)~

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【授業紹介】国際観光学科「旅行開発事例研究(UT)」
~ユニバーサルツーリズムに必要な介護技術とは(演習)~

この科目は、すべての人が楽しめるよう創られた旅行について、高齢や障がい等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できるサービスや工夫について、演習やグループワークを通して学べるよう構成されています。

今回は「ユニバーサルツーリズムに必要な介護技術とは」と題して、演習形式で行いました。

前半は「コミュニケーション技法」について学びました。学生たちは「こちらの聞きたいこと」を「聞く」(Hear)のではなく、「相手の言いたいこと、伝えたいこと、願っていること」を 受容的・共感的態度で「聴く」(Listen)ことが重要であることをクラスメイトとの「コミュニケーション」や「ポーズ(態度)」を通して楽しく理解しました。

続いて自立生活支援センター富山の平井誠一代表から「旅の思い出と障害について」と題して講義を頂きました。世界各国のバリアフリー状況や法制度、ホテルの対応、テロリストと間違えられそうになった話などを楽しく聴かせていただきました。当事者の経験を踏まえた講義にみなさん聞き入っていました。

後半は「移動に関する基礎的技術」として介護福祉専攻の毛利亘先生による演習です。

車いすの構造の説明、操作方法や、段差を乗り越える方法など「実技」を通して教えていただきました。毛利先生の説明はたいへん解りやすく、またユーモアも交えて教えてくださるので学生達も大喜びでした。

【車いす体験の感想】

車いすに乗る前の印象は、運転が難しそうだなという印象しかなかったけれど、体験後は、立っている人からの上からの目線に少し圧を感じたり、地面が近くて振動をすごく感じたり、歩く時より自分の取るスペースが大きかったり、意外と車いすの操作が楽しかったりなど、様々な発見がありました。車いすを押す側の感想としては、ただ単にカートを押すような気持ではなく、相手への配慮や気遣いが大切だと思いました。また、車いすで段差を降りる時の補助の仕方を知れたことで、これから困っている車いすの方がいたら自信をもって手を差し伸べることができると思い嬉しくなりました。

「誰もが平等に物事を行える心地よい国にしたいと思う。」

学生さんのひとりがこんな名言をレポートに残してくれました。UT(ユニバーサルツーリズム)をさらに学んで世界中からいろんなお客様をお迎えできる人になってほしいと願っています。

鷹西 恒