全学科の学生が履修する富山コミュニティー論では、主体的に地域の課題を学び、その解決のために必要な目標を設定し、具体的に「ひと・こと・もの」(地域社会)に関わる行動に移し、自分を「つくり、つくりかえ、つくる」実践力を高めることを目標にしています。
今回、社会福祉学科の学生達は、本学と射水市との包括連携協定に基づき、介護の人材不足等、射水市の地域課題に対して活動に取り組み、連携・協力していただいた方々をお招きし報告会を実施しました。
学生達は4つのグループに分かれ、それぞれの活動内容やその成果を発表しました。
「薫りで広がる福祉の魅力」をテーマにしたグループは、福祉の人材確保を目的に認知症予防等に効果があると言われているハーブを育成し、その活用方法を記載したパンフレット共に射水市内の老人福祉施設に寄贈しました。
「小学生における介護についての魅力度・認識」をテーマにしたグループは、介護職のマイナスイメージの打開や人材増加の手掛かりを見つけ、介護を伝える対象者の範囲を調査するため、近隣の小学校の保護者と児童を対象に介護に関するアンケートを実施し研究しました。
「介護の魅力を伝える動画をつくる〜中高生向け」をテーマにしたグループは、中高生などの若者たちに改めて介護福祉士の魅力ややりがいを知ってもらうことを目的に、授業風景や地域の高齢者への訪問調査を撮影し、3部作の動画を作成しました。
「QUOカードを手に入れろ!介護体験大作戦!」をテーマにしたグループは、福祉人材不足解消を目指し、射水市内の高校生を対象として、市内の福祉施設での介護体験を実施しました。
学生達からは「少しでも介護の魅力を広げることができたと思う。これからも活動を継続していきたい。」という感想がありました。また、今回お招きした連携・ご協力いただいた皆様からもお言葉をいただきました。施設の方々からは、「受け入れをして刺激になった。利用者さんも喜んでおられた。」「来年、再来年と活動を続けていってほしい。自信を持って様々なことに取り組んでほしい。」と仰っていただき、射水市介護保険課の方々からも、「今後も活動を続けていき、一緒に頑張っていきたい。」「一人ひとりがインフルエンサーとなり、介護の人材不足が解消されればと思う。」とお話しいただきました。
後期より始まった授業であり、皆さん短い時間の中で活動に取り組んできました。問題点や様々な困難もあったようでしたが、どのグループも素晴らしい活動と発表でした。今後も活動が継続され、介護の魅力が広がることを願います。