高齢者施設の現場において介護福祉職の仕事に医療的ケアが加わっており、養成校においても医療的ケアに関する教育を行っています。
そこで、今回は「医療的ケア基礎」の授業を紹介します。
学科・学年:社会福祉学科2年 介護福祉士コース
科目名:医療的ケア基礎
内容:救急蘇生法(演習)
担当:宮城和美准教授
「医療的ケア基礎」の授業は2年次の前期に行い、後期に「喀痰吸引」「経管栄養」を学ぶための導入科目となります。
今回は、射水市消防署にて「普通救命講習」を受けてきました。
心臓が止まると、命が助かったり、社会復帰ができる可能性が時間とともに減ってきます。
その場に居合わせた私たちの処置により、救命のチャンスを高めることに繋がるので、万が一のときのために救命処置を身に付けておいてほしいと話されていました。
【学生の感想】
・胸骨圧迫をするのとしないのでは生存率が大きく変わることに驚いた。
・もしものことを考えて、助けられる技術を身につけておくことは大切だと思った。 目の前で人が倒れていた時、消防署で講習受けたように出来なくても自分なりに考えて臨機応変に行動したいと思った。
・講習で得た技術を利用者の緊急時などで使用し、命の無事に少しでも繋げていきたいと思った。
・AEDの置いてある場所など把握しておきたい。
・私の家の近所には高齢者の方が多いので、習ったことをいざという時に活かせるようにしておきたいと思った。
・就職後も、利用者さんへスムーズに対応ができるようしっかり覚えて活かしていきたいと思う。
・あの空間で行っただけでも羞恥心や躊躇があったので、実際に行える人は勇気があると思った。自分も果敢に動けるようになりたい。
・もし実際に倒れている人に遭遇した時、冷静に一早く対応が出来るように活かしたい。
・自分から進んで迅速に胸骨圧迫ができるよう今回の講習で学んだことを活かしたい。
・焦って動けなくなってしまうと思うが、学んだことを自信をもって行えるようにしたい。 一人の命を救うために率先して応急手当が行えるといいなと思った。
・胸骨圧迫によって30%程度しか心臓の動きが回復できないものの、その行動1つで助かる命があると思うと、自分がその場に居た場合、しっかり動けるようになりたいと思った。
・胸骨圧迫は30秒もしていると疲れてきた。もっと体力をつける必要があると感じた。自分がその場面にいたら、すぐに動ける人材でありたいと思った。
・胸骨圧迫とAEDまで全てを一人でするのは初めてだった。一通り実践することで感覚は掴めたが、実際人に対してするのはまだ怖い。命のためだと思い、咄嗟の行動ができるようになりたい。
目の前に倒れている人に遭遇したら、臆せず、躊躇せず、勇気をもって行動することが大切です!
学生たちは、人の命を救うためにも今回講習を受けたことをしっかり身につけ、
自らが目指す介護福祉士に向かって頑張ってほしいと思いました。