『レシート探訪』藤沢あかり 技術評論社 2023年7月発刊
日々、スーパー等で買い物をすると店員から渡されるレシート。何を買ったかはその人にしかわからない。何のためにその買い物をしたのか、その買い物をした時のことなどを回想したものを著者の知り合いの方にインタビューして1冊になったのがこの本の内容である。
この本は、レシートからのぞいた「食卓」、レシートから伝わる「家族」、レシートから気付いた「好き」レシートで考えた「仕事」、レシートからみえた「未来」とい5つの項目があり、それぞれの項目に5人の方々にレシートについての想いを語っている。
著者がこの本を書くために取材したのが、新型コロナ禍の緊急事態宣言が解けた時期とのことである。ある方のレシートは10枚近く飲食店のレシートがある。緊急事態宣言が出てテイクアウトをしていたことによるものである。自由に動けない時期の日々の記録としてもレシートを見直すことによってあの日の記憶がよみがえってその方は話をされる。そう考えるとレシートは貴重なものと思えてくる。(本の画像はありません)