富山福祉短期大学

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ふくたんMEDIA

2023.01.26
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.12

『マンガ「論語」完全入門』森 哲郎 /著 講談社
かつて日本の先達たちは、「論語」をはじめとする中国古典から人間学を学び、自分を律し、自分を高める努力をしてきました。著者は、中国に長く滞在し、しばしば「論語」をひもとき、気に入った言葉に絵を添えて色紙に描いてきたそうです。それが本書のもとになったと言われています。
「論語」は孔子の弟子たちによって孔子の言行を中心にまとめられた本です。難解で堅苦しいものと思われがちですが、親しめる身近な苦労人の言行録と言っていいでしょう。現代に生きる人の心の支えとして、自分を高めるための「人間学の基本書」としてそばに置いておくと良いのではないでしょうか。(学長)

 

2023.01.23
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.11

『365日にっぽんのいろ図鑑 写真で楽しむ伝統色の名前と由来』暦生活/著 玄光社
「白って200色あんねん」アンミカ
色の名前をいくつ知っていますか?
だいたい色鉛筆の定番12色、もう少し24色言えますという人もおられますか。
本書は、日本の伝統色を一日一色、色の由来を365日分紹介したものです。
花や植物、動物、虫の名前の入ったものが多く、自然と調和した日本の暮らしが色の名前に反映されています。
薄紅、紺碧、鳥の子色、萌黄、栗鼠 どんな色か大体想像つきますね。
東雲色、乙女色、虹色、活色、紅掛空色、秘色 どんな色だと思います?
気になる方、ぜひ本書で確かめてください。(司書2)

 

2023.01.17
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.10

『まんがでわかる7つの習慣』フランクリン・コヴィー・ジャパン /監修 宝島社
「7つの習慣」によって、生きていくうえでの考え方やものの見方、人との接し方等が変わり、人生の成功の達成に繋がると言われています。そのため「7つの習慣」の本は、全世界で多くの人に読まれています。この本の中で言われている7つの習慣とは、1.主体的である 2.終わりを思い描くことから始める 3.最優先事項を優先する 4.Win Winを考える 5.まず理解に徹し、そして理解される 6.シナジーを作り出す 7.刃を研ぐ です。
本が苦手な人、分厚いと読む気がしなくなってしまう人も、ストーリーしたてのマンガで分かり易く、楽しみながら重要なポイントを学ぶことができます。(学長)

 

2023.01.10
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.9

『おおきなかぶ』A.トルストイ

ロシアの代表的な絵本です。このお話は、おじいさんが、かぶの苗を植えるところからはじまります。題名のとおりとても大きなかぶができてしまいます。大きなかぶはおじいさんひとりで抜くことができず、おばあさんをよんで助けをよぶ。おばあさんでも簡単には引き抜けないかぶであることから、おばあさんはまごを呼び。まごから動物へ、いぬの力がためなら。いぬはねこの力を借りてかぶを引き抜こうとする。こんなにおおぜいでひっぱってもまだ抜けず、最後にはねずみの手も借り、<やっと、かぶは ぬけました>という話です。かぶを抜くだけの単純な話ですが、多くの人や動物ががんばることにより、かぶが抜けたという大きな目的の達成と喜びを味わえる楽しい絵本です。(司書1)

2023.01.10
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.8

『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと―ひとり暮らしの智恵と技術―』 辰巳渚/著 文藝春秋
著者の息子さんが、大学進学、地方で一人暮らしをはじめられるにあたってまとめられた本です。
一人暮らしの知恵袋的な本ですが、ちゃんと自立して生活できるように、一人で生きていけるように、衣食住からご近所づきあいに至るまで、書かれています。巣立ちする子どもに送るお母さんからの手紙のような本です。
もう一人暮らしをしている人、今、親元にいる人にもいずれ自立する時に備えて、ぜひ読んでもらいたい1冊です。 (司書2)

 

 

2023.01.06
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.7

『格差と分断の社会地図16歳からの〈日本のリアル〉』石井光太/著 日本実業出版社
 ノンフィクション作家の取材をもとに、未来を担う若者に語りかけるように書かれている本です。最初に、少年院の子ども達、外国にルーツのある子ども、夜の街で働く若者の実態が紹介されています。
 そして様々な環境で育つ子どもと、有名私立校に通う子どもの「当たり前」と思うことが違う背景が書かれ、「同じようなタイプで集まり、そのまま大人になって1つの階層を形成していく」と説明されています。
 格差という言葉は、最近聞かれるようになりましたが、日々の生活で感じることは少ないかもしれません。今私たちが生きている社会の構造を、改めて知る機会になるのではと思います。一歩踏み出す機会になるかもしれません。   (図書館ユーザー1)

 

2022.12.19
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.6

『戦争は女の顔をしていない』 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ/著  三浦みどり/訳 岩波現代文庫
アレクシエーヴィチは2015年にノーベル文学賞を受賞したジャーナリストですね。
「戦争は女の顔をしていない」は、第二次世界大戦に従軍した女性たちに聞き取りを行った内容です。そのため、一人分の語りは短いですが、「一つとして同じ話がない。どの人にもその人の声があり、それが合唱となる」構成となっています。負傷した兵士や遺体の描写など、読み続けるのが苦しくなる内容も多いのですが、アレクシエーヴィチは、この埋もれた個人的体験群を引き出す仕事に意味を感じているのだと思います。それは、「大戦」といった歴史的事実の個人的な側面です。
文庫版ですが分厚い本です。まずは手に取り、目に留まった部分を読んでみてはいかがかと思います。(図書館長)

 

2022.12.15
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.5

『マクベス』 シェイクスピア/著 福田 恒存 (訳) 新潮文庫
学生時代にシェイクスピアを読んだ時には、激流にのまれるような怖さを感じました。中でもマクベスは最も恐ろしいと思いました。勇猛な武将マクベスは、魔女の予言にそそのかされ、また、マクベス夫人に急き立てられ、王位につくという野心を実現するために恐ろしい罪を重ねます。魔女の予言的なもの、運命といってもいいでしょうか、そういうものに飲み込まれ、破滅に向かう姿が描かれる凄まじい物語です。
シェイクスピアの新潮文庫版11冊が新たに図書館に備わりました。読み継がれ、演じ継がれるのは、これらの作品が物語の基本形のようなものを持っているためではないかと思います。冬休みに読まれてはいかがでしょうか。(図書館長)

 

2022.12.12
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.4

『もうあかんわ日記』岸田奈美 ライツ社
【父は他界、弟はダウン症
母は車いすユーザー、からのコロナ禍に生死をさまよう大手術
間に祖父の葬式が挟まって、ついには、祖母がタイムスリップ
―残された長女(作家)にすべてのタスクは託された】(表紙紹介文より)
これは、フィクションではありません。
次から次へとたたみかけるように、激重な事態が発生する岸田家。
大変な状況なのに、なぜか笑えてしまいます。
「人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」
書いて読んでもらって笑ってもらう。悲劇を喜劇に変えて、数年後には笑い話になると信じて綴られた日記。
もうあかんわと、半ばあきらめながらも困難を乗り越えていく姿に元気をもらえます。
もうあかんわ、と思っている人、ぜひ読んでみてください。
(司書2)

 

2022.12.05
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.3

絵本『はらぺこあおむし』エリック・カール 偕成社

ご存じの通り、題名のとおり出てくるのは、あおむしです。はらぺこあおむしであることは、絵本を開くとわかります。くだものや野菜に穴があいています。くいしんぼうのあおむしが食べたというしかけをこらした斬新な絵本となっています。

葉っぱや野菜を食いあらすあおむしは、ひとからよく思われていませんがこの絵本のあおむしは目が大きくてきれいな黄緑色をしたとてもかわいい幼虫なので好きになってしまうこどももいるのではないかと思います。

絵本からいろいろな感じ方を読み取ることができ楽しく読めます。幼児教育の実習等で使用するには楽しめる絵本だと思います。図書館にはこの絵本の大型本もあります。迫力のあるあおむしを使って楽しんでつかうこともできそうです。(司書1)

2022.11.28
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.2

本をあまり読まない人にも手に取りやすい図書を紹介をします。

『知らなきゃ恥ずかしい!?日本語ドリル』上田まりえ/著 祥伝社黄金文庫
正しいのはどっち。
「一段落」①ひとだんらく ②いちだんらく
どちらでもいけるような気もしますが、正解は②いちだんらく。
本書は、日常よく使っているにもかかわらず、あらためて言われてみると、あれどっち?な言葉を集めたものです。
パラパラと目を通している間に、何度、へぇ~といったことか。
文庫本なので、荷物にもなりません。すきま時間にぴったりな一冊です。
(司書2)

2022.11.21
図書館

図書館の本を読む-読書のたのしみ No.1

今後、「図書館の本を読む」と題して、図書館の職員を中心に、蔵書を紹介していきたい思います。

『アフターダーク』 村上春樹/著 講談社
第一回目は、村上春樹さんの「アフターダーク」を紹介します。
私の感覚ですが、村上春樹さんの小説は、ストーリーを楽しむというより、心にじわじわと何かが浸透するような体験を味わえることに魅力を感じます。『アフターダーク』の主人公は19歳の浅井マリさんで、モデルをしていた姉のエリさんと比べれば、どちらかというと地味なキャラクターです。マリさんは、そういうことにまつわる葛藤や、姉が眠り続けるという奇妙な病気になってしまったこともあり、家に居たくない気分になり、一晩外で過ごすのです。夜の12時くらいから朝にかけて起こる出来事が、順番に書かれています。
これ以上のストーリーの紹介や解釈めいたことは控えますが、「何かが浸透する体験」とは、読む人が自分の心の深い部分とつながっていく体験であると思います。それは「悪」的なものも含んでいます。白川という不気味な存在も登場しますが、彼は罰せられることも成敗されることもなく、その行為を続けているようです。だからこそ迫力があるのです。(図書館長)